毎日新聞、理系白書で「私の提言」として高市早苗、科学技術政策・イノベーション担当相が述べています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/rikei/news/20061220ddm016070128000c.html
より抜粋:
「もちろん、課題もあります。特許の出願数は伸びていますが、米国やアジア各国がそれ以上に増やしているので、日本のシェアは下がっています。特許がなかなか収入に結びついていないことも問題です。女性や外国人研究者が少ないこと、科学技術に対する国民の関心が高くないことも心配です。」
多くの女性研究者にとって、選択的別姓が法的に認められていないことによる苦労は、研究の障害にしかなり得ません。
しかし山本早苗大臣は、年賀状をだすとき悩むことになるからという理由で別姓法制化に反対されています。
サミュエル コールマン著「検証 何故日本の科学者は報われないのか」(原題 ”Japanese Science From the Inside”)という本があります。
第七章 「性」に「姓が変るハンデ」というセクションが設けられています。
著者が行った調査は1991年、もう15年以上も前のことです。
「民法への反乱」というセクションでは、関口礼子氏による裁判の東京高裁での「和解条件」(1998年)と通称姓使用が認められるようになってきた経緯が少し書かれています。
しかし、未だに博士論文は戸籍姓括弧付きでださないと、受理されないという大学もあるし、戸籍名と通称名が異なることによる、パスポート、国際会議での苦労話は絶えません。
日本のお国事情は、海外では通用しません。
高市(山本)早苗大臣が本気で女性研究者が少ないことを心配していっらっしゃるのか、堪だ疑問です。