私は田舎の本家の長女として生まれ、男兄弟がいないために、家を継ぎなさい、と小さい頃から言われ続けてきました。
しかし、恋愛をし、結婚を約束した人と最後の最後でやはり家、名字をどちらにするか、ということやお墓のことなど、お互いが家(姓)を背負っているがために結婚することができませんでした。相手の方が長男ではなくとも、男性が名字を替えることに抵抗を感じている人が多いようです。
私は、たまたま、早くに父が倒れ、大学院を中退し、帰省して父の会社を継がざるを得なくなりました。
当時、あまり選択の余地はなかったので、帰省したまま何年も経つと、ますます家を継ぐのは私しかいない、という周りからの圧力や放棄できなくなった責任を感じています。
他人からみたら、多少豊かな生活を私のような若い年齢で送る事ができていいわね、という印象をお持ちになる方が多いようですが、一方で、恋愛しても、なかなか結婚できない私を知ると、家に縛られた人生・・・と哀れむ友人もいます。
夫婦別姓で私は色んなことから解放されるのに、と思っています。
夫婦別姓でないがために、結婚できない男女がいることは、少子化を助長することにもなります。法律改正の範囲は、多岐にわたることになると思いますが、専門家の方を踏まえて、より良い立法を期待しています。
【山口県周南市在住・29歳・会社役員・女性】