婚姻届受理の訴え却下=夫婦別姓訴訟で一部判決-東京地裁
夫婦別姓を認めない民法の規定は憲法違反だとして男女5人が起こした訴訟で、東京地裁は24日、別姓のまま提出した婚姻届を受理しなかった処分を取り消すよう求めた訴えについて、却下する判決を言い渡した。5人は計600万円の慰謝料も請求しており、同地裁の別の部で審理される。(抜粋)
婚姻届受理の訴え却下=夫婦別姓訴訟で一部判決-東京地裁
夫婦別姓を認めない民法の規定は憲法違反だとして男女5人が起こした訴訟で、東京地裁は24日、別姓のまま提出した婚姻届を受理しなかった処分を取り消すよう求めた訴えについて、却下する判決を言い渡した。5人は計600万円の慰謝料も請求しており、同地裁の別の部で審理される。(抜粋)
いわゆる夫婦別姓が認められず、姓を同じにしなければ婚姻届が受理されないのは、婚姻の自由などを保障した憲法に違反すると主張して、富山や東京などに住む5人の男女が、14日、東京地方裁判所に訴えを起こしました。(抜粋)
婚姻届を出してもお互いの名字を変えないで済むように夫婦別姓を認めてほしいと、京都や東京などに住む5人が来週の月曜日、裁判を起こします。
夫婦で同じ姓を名乗るよう定めた、今の法律はおかしいと司法判断を仰ぐ全国初の訴えになるのですが、なぜ、それほどまでに別姓を願うのか。
京都のある家族を取材しました。(抜粋)
夫婦別姓 法案出して幅広い議論を
社会の規範意識や帰属意識の低下が指摘される近年、家族の絆をより強く求めたい気持ちは分かる。しかし、一方に、夫婦同姓を義務づけた制度に不利益を感じている人たちがいるのも現実だ。
世論が二つに割れる制度だ。直ちに妥協点を見いだすのは難しいだろうが、現行制度に「別姓も可能」という選択肢を加えるだけと考えてはどうだろう。
たとえ賛成できなくても、社会や自分に迷惑が及ばない限り、その意見を尊重する。つまり、個人の多様な生き方を認め合う。そんな社会を私たちは目指してきたはずではなかったか。
司法判断とは別に、そんな視点からの国民的な議論が必要だ。そのためにも、改正法案の早期国会提出を求めたい。
結婚の際に夫と妻のいずれかが改姓しなくてはならない現行の民法規定は違憲だとする国賠訴訟が、2月にも東京地裁に提訴される。
原告は夫婦別姓を望む男女5人。民法の同姓規定(750条)は、個人の尊重を定めた憲法13条や「夫婦は同等の権利を有する」と定めた憲法24条に違反するとの主張だ。
少子・晩婚化により、仕事上の実績を積み上げてきた人同士、あるいは長男長女同士の結婚が増えることが予想される。選択的夫婦別姓の導入は時代の要請でもある。
別姓をめぐる価値観は対立しがちだが、「生きづらさ」を抱える人たちの存在にまずは思いを寄せたい。多様な生き方や考え方が尊重される社会に向け、選択の幅を広げる議論を期待する。(抜粋)
民法には、結婚の際夫か妻のどちらかが改姓しなくてはならないという夫婦同姓の規定がある。これが憲法の定めた個人の尊重や両性の平等に反するとして、夫婦別姓を望む人たちが国を相手に訴訟を起こす。この問題をめぐり世論を呼び起こすねらいもあるという。
多様さを増す現代の家族の姿を踏まえて、民法を望ましい内容に見直すのは、国会の役割である。民主党は原点に戻り、早期実現に歩を進めてもらいたい。
夫婦や家族のあり方について、個々の考え方が異なるのは自然なことだ。選択的夫婦別姓に対する世論も賛否が割れている。
もちろん、同じ姓に絆を求める考え方は尊重されていい。別姓を求める考え方と同様に、である。選択式であれば、互いに不利益は生じない。
この制度を、多様な価値観や生き方を認め合う社会への一歩ととらえたい。道を開くときである。(抜粋)
夫婦別姓を望む男女5人が「結婚に際し夫と妻のどちらかが改姓しなければならない民法の規定は、個人の尊重を定めた憲法13条や、両性の平等を定めた24条などに違反する」として、1人当たり100万円の国家賠償を求め、近く東京地裁に提訴することを決めた。訴訟関係者が6日、明らかにした。(抜粋)
「男女の活動や生き方が多様化する中で、夫婦や家族に対する考え方はさまざま」
松沢成文知事が7日の県議会本会議で、選択的夫婦別姓制度に理解を示した。保守的とみられている松沢知事だけに、意外な発言と受け止めたのか議場も少々ざわついた。(抜粋)
民主党の子ども・男女共同参画調査会(会長・神本美恵子参院議員)は2日、党政調役員会に対して、選択的夫婦別姓制度の導入を事実上容認する提言を提出し了承された。政府の第3次男女共同参画基本計画案への党提言の原案に当たるものだが、同日の調査会で保守系議員らが「世論を踏まえておらず拙速だ」などと反発し、議論が紛糾したにもかかわらず、提出を強行した形だ。
提言は「男女共同参画会議の答申を最大限尊重して第3次基本計画を策定すること」と明記した。(抜粋)
夫婦が同姓か別姓かを選べる選択的夫婦別姓制度の導入論議が国会で足踏み状態にある。
昨年夏の民主党政権誕生でいったんは導入へ傾きかけた。しかし参院選大敗で「ねじれ国会」となり、厳しい政権運営が迫られる中、議論がしぼんでしまった感じが否めない。
国民の意見が割れているのは確かだ。しかし、別姓の夫婦は若い世代を中心に増えており、制度が実態に追いつかないままでは混乱も生じかねない。差し迫った課題として、国会で議論を尽くす必要がある。(抜粋)