民主党は、結婚する際に夫婦が同じ姓を名のるか別の姓を名のるか選択できる「選択的夫婦別姓制度」の導入をめぐって党の会合を開き、議論しましたが、速やかな導入を求める意見が出た一方、国民的な議論が必要だとして導入に慎重な意見も出されました。
民主党は、結婚する際に夫婦が同じ姓を名のるか別の姓を名のるか選択できる「選択的夫婦別姓制度」の導入をめぐって党の会合を開き、議論しましたが、速やかな導入を求める意見が出た一方、国民的な議論が必要だとして導入に慎重な意見も出されました。
結婚後も希望すれば夫婦が別々の姓を名乗れる「選択的夫婦別姓制度」の導入を柱とする民法改正案の概要が、明らかになった。鳩山政権は今国会での提出を検討しており、3月の閣議決定を目指している。
選択的夫婦別姓をめぐっては、1996年に法制審議会が導入を盛り込んだ民法改正要綱を答申した。だが与党の自民党内に反対論が強く、国会提出が見送られてきた。今回の改正案はそれと同じ内容だ。
案によると、夫婦は婚姻の際に同姓にするか別姓にするかを選択し、子どもはどちらかの姓に統一する。すでに結婚している夫婦も、改正法施行後1年以内ならば別姓に変更できる。
女性の社会進出に伴い、夫婦や家族のあり方は変化し、多様化している。別姓もその流れの一つとして尊重していきたい。(抜粋)
浜四津代行 民法改正へ決意表明
公明党の浜四津敏子代表代行は3日、都内で開かれた「民法改正を求める! 3・3決起集会」実行委員会主催の会合に出席し、あいさつした。これには大口善徳衆院議員も参加した。(抜粋)
すでに時代は変化し、家族のかたちも多様になった。労働人口の4割以上は女性である。男性が働き女性が家庭を守るという家族観は、もうずいぶん前から日本の現実とは釣り合わなくなっている。
様々な不利益を覚悟しながら、仕事の都合で事実婚を続けている夫婦も少なくない。働きながら一人で子どもを育てている女性もいる。そうした女性たちに働きやすい環境を提供することは、鳩山由紀夫首相が掲げる「命を守る」ことにつながる。
女性を生かすことは、経済が低迷し閉塞(へいそく)する日本社会を活性化する。
亀井金融相は景気の浮揚を言い、労働者派遣法の改正については雇用される側の立場を強調する。女性の活躍を後押しすることは、長い目で見て、経済に底力をつけさせ雇用を安定させることにも通じるではないか。
民主党は改正を求めてきた。鳩山首相は責任を持って党内、連立与党の合意づくりに全力をあげるべきだ。議論を一歩でも先へ進めよう。(抜粋)
千葉景子法相と福島瑞穂男女共同参画担当相(社民党党首)は3日、選択的夫婦別姓制度導入や非嫡出子の相続差別撤廃を柱とする民法改正を推進する与野党議員らが都内で開いた集会にメッセージを寄せ、今国会での改正に向けて「全力を傾注する」と強調した。
集会は、民主、公明、共産、社民各党の有志議員や大森政輔元内閣法制局長官ら有識者が共催。千葉氏は「社会の法改正への関心と理解は広がってきた」、福島氏は「内閣を挙げてやるべきだ」と主張した。大森氏は「党議拘束を外して実現させるべきだ」と提唱した。(抜粋)
選択的夫婦別姓を導入する民法改正を求める集会が3日、東京・永田町で開かれた。市民団体や学者ら約400人が集まった。
集会には与野党の国会議員も出席。民主党の小宮山洋子衆院議員は「民法改正は私が議員になった目的の一つ。このタイミングで成立させたい」と述べ、公明党の浜四津敏子代表代行も「全力を挙げて後押しする」と話した。(抜粋)
選択的夫婦別姓:法務省民法改正案、概要提示 閣内に賛否 千葉法相「ぜひやりたい」
選択的夫婦別姓を盛り込んだ民法改正案の概要を法務省は19日、政策会議で与党議員に提示した。改正では、非嫡出子の相続差別解消なども併せて提案する。選択的夫婦別姓を巡っては国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相が反対を表明して閣内の足並みがそろっておらず、改正案を今国会に提出できるかは不透明だ。しかし、実現に強い意欲を示す千葉景子法相は、同日の閣議後会見で「覚悟を決めてぜひやりたい」と述べた。
改正案概要によると、選択的夫婦別姓が導入されれば、夫婦は婚姻時に同姓とするか別姓とするかを選択できる。いったん姓を決めたら変更はできない。生まれた子の姓はどちらかの姓に統一する。既に婚姻している夫婦も、法施行後1年以内に届け出れば別姓に変えられる。(抜粋)
千葉景子法相は19日午前の記者会見で、鳩山由紀夫首相が選択的夫婦別姓制度に賛意を示したことについて「大変大きな後押しになる発言だ。首相に先頭に立っていただければ大変うれしい」と述べ、民法改正案の今国会提出に弾みがついたとの認識を示した。(抜粋)
鳩山由紀夫首相は16日夕、民法改正による選択的夫婦別姓制度の導入について「私自身は夫婦別姓に前から基本的に賛成している」と言明した。首相が就任後、この問題で立場を明確にしたのは初めて。首相官邸で記者団の質問に答えた。(抜粋)
千葉景子法相は16日の記者会見で、選択的夫婦別姓制を導入する民法改正案に国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相が反対していることについて「亀井大臣のご発言は大変重い。ただ、内容について細かい理解をいただいているか必ずしも定かではない」と述べた。引き続き法案提出への理解を求めていく考えを示した発言だ。(抜粋)